探偵は大手がいいのか?小規模の探偵がいいのか?
私は、大手の探偵事務所で数年勤務した後、現役の大半は中堅の探偵社で過ごしました。
しかし、ここで
「大手はダメ、浮気調査なら中堅の探偵がいいですよ」
と言うつもりはありません。
大手探偵事務所には大手の良さが、中堅探偵事務所には中堅の良さが、小規模の探偵事務所には小規模の良さがあると思います。
もちろん、大手の探偵社や興信所に依頼するほどの予算がない人もいれば、最初からある程度の予算を用意できる方もいるでしょう。
しかし、探偵業界の一つの現実として
8~9割が中小の探偵社興信所で、大手は1割程度の数
しかありません。
まぁこの辺りは他の業界とそんなに変わりありませんね。
しかし、探偵業界で闇の部分は「自称大手」の業者が多いことです。
そもそも何をもって「大手探偵事務所」というのか?
探偵業界に限らず、一般的に「大手」と聞けば
- 支店が各地にある
- 従業員数が多い
- 創業が古い
- テレビによく見かける
- 給料や福利厚生がしっかりしている
こんな感じではないでしょうか。
現在、某大手探偵事務所が「拠点数120拠点」なんて謳っていますが、私がこの業界に入った時は「180拠点以上」あったと記憶しております。
大手なのに20年程度の間で拠点数が2/3になるんですから、探偵業界の競争がどれほど激しいのか分かってもらえるのではないでしょうか。(競争の激しさで減ったわけではないかもしれないが…)
支店数が多いのは良いことか?
探偵のHPに、「東京本社、横浜支店、名古屋支店、大阪支店、全国調査可能!」なんて書いてあれば、
「おお!大手の探偵事務所なんだ」
って普通の方なら思ってしまいますよね?
日本各地で本社と同等がサービスを受けられるのは実の頼もしいですね。
でも、大切なのは「その各支店に従業員の方が普段いるのか?」ではないでしょうか。
普段はもの家の空で、お客さんが来社する時だけ
本社から営業スタッフが派遣され、契約すれば調査は地元の下請け探偵に丸投げ
なんて自称大手探偵事務所もあるそうです。
分かりやすいのが「大阪」で、大阪の中心地「キタ」がある大阪駅と新幹線の駅「新大阪駅」は少し離れています。
新大阪駅に近い場所に事務所を出している探偵は「その疑いがあるのでは?」と個人的には感じてしまいます。
大阪の探偵が言うには「新大阪」は、それほど大規模なオフィス街でもなく、買い物や遊びに行くような場所ではなく、あくまで「新幹線の駅」でしかないそうです。
関東の方でも「新横浜駅」にあるよりも「横浜駅」周辺の事務所があった方が、お客さんの利便性が高まるのでは?と思うのは私だけでしょうか?
お客さんの利便性よりも自社のスタッフの利便性のために「新幹線」の駅近くに事務所を構える
のはどうなんでしょうね?
もちろん、どこにオフィスを構えようと各社の自由なんですがね…
その他では
- バーチャルオフィスで事務所で相談できない
- 知人のマンションを支社の住所にしている
- 住所で検索すると、同じ住所に複数の探偵社や興信所が出てきた
- そもそも、住所地に事務所が存在しない
なんて業者もあるそうです。
さすが探偵業界、悪徳業者は架空の住所で営業しているのも珍しくはありません。
また、一昔前の広告といえば「タウンページ(電話帳)」でしたが
1社でとてつもない数の電話番号の掲載している大手探偵事務所がありました
カラクリは、知人や従業員の自宅に電話回線を引かせてもらい、その圧倒的な電話番号の数で、何も知らない人に「大手なんだ~」と思わせていたそうです。
大手の探偵社や興信所と個人の探偵の違い
前にも書きましたが、探偵業界において大手は1割程度、残りのほとんどは中小の探偵事務所です。
何だったら「社員1人」の業者も珍しくはありません。
それほど、探偵業界で大きな儲けを出しているのはごく一部になります。
では、その大手と中小の違いはどこにあるのでしょうか?
大きな違いは調査費用
もちろん大手の探偵社や興信所は
- 各支社の維持費
- 人件費
- 広告費
等、はっきり言って個人の探偵事務所の比ではありません。
この辺りは調査費用に大きな影響があるのは言うまでもありません。
しかし、中には「自称大手」の業者が多額な広告費でお客さんを独占し、実際の調査は中小の業者に「丸投げ」なんて事も珍しくはありません。
相談に行ってみて「大手」と言う割には「なんとなく胡散臭い」ような業者なら、中小の探偵社や興信所を探すのも選択肢の一つですが、
調査費用が安いからと言って
名前も聞いたことがない、古い雑居ビルの一室にあるような探偵事務所
に調査依頼することに抵抗がある方もいるでしょう。
結論としては
ある程度の費用がある方⇒大手探偵興信所へ依頼
調査費用の安さを追求する方⇒中小の探偵興信所を探す
の方が、双方が幸せになる探偵の選び方かもしれませんね。