探偵のホームページの大げさな見出し
調査成功率100%の完璧探偵
この段階では何を成功と言っているのかは分かりませんが、何も分からないお客さんから見れば実に「頼もしい探偵」に見えることでしょう。
成功率が100%なら、調査が失敗しないんだから当たり前ですよね?
もちろん、多くの方が
「自分の依頼した調査が失敗する可能性も限りなくゼロに近いだろう」
そう思うでしょう。
まぁ当然ですよね?
成功率100%なら失敗したらダメですよね…
しかし、
探偵業界に20年いた元探偵から言わせると、調査が失敗してしまう事は少なからずあります。
正直100%の成功率ってあり得ないような気がします。
探偵業は横のつながりがありますので、「どういった依頼者」で「ターゲットがどんな人か」までは聞けませんが(あえて聞きませんが)、
- 「△△興信所の〇〇君が、こういう理由で調査に失敗したらしい」
- 「〇〇探偵社でターゲットに気付かれて、警察を呼ばれたんだって」
なんて話は時折耳に入ってきます。
何十人態勢で臨む警察の捜査だって、時々失敗する事があるそうなので、わずか数人で行なう探偵の調査が失敗してしまうのも頷ける話ではないでしょうか?
元探偵として、「調査は100%成功させます」なんて口が裂けても言えません
良くて成功率90~95%ってとこでしょうか。
長いこと探偵やってると色々なことありますからね…
だからと言って馬鹿正直に成功率を書いてしまうと、100%や99.8%って業者に比べて見劣ってしまうので、だいたいの探偵興信所が「100%に限りなく近い数字」を載せていることろが多いのだと思います。
昨日から起業しても創業30年の探偵事務所
昨日まで跡形もなかったような探偵事務所が、いきなり「創業30年」や「20年の経験と実績」のような見出しのホームページを登場させるのは、探偵業界では時々ある話です。
このインターネット全盛の時代に、創業30年の探偵事務所が昨日までホームページすら作っていなかったのでしょうか。
普通に考えれば、そんなことあり得ませんよね?
また、「探偵業の業務適正化に関する法律」が施行され、探偵業を営む者は最寄りの警察署に届出ることが義務付けられましたので、業法が施行された「平成19年」に届出を提出しているのが自然ですよね?
たとえば
平成21年に探偵業の届出をしておいて、「創業20年の探偵興信所です」って名乗るなら
「2年間、無届で探偵業を営んていたの?」ってことになります
ハッキリ言って、それ「探偵業の業務適正化に関する法律」違反になりますよ。
いや、その前に「嘘」の情報で消費者を信用させ、不当に商品を購入させようとする行為は、不当景品類及び不当表示防止法に接触するかもしれませんね。
探偵事務所の所在地が違う
インターネットで「この探偵興信所がいいかな」って感じで
- ホームページがおしゃれ
- オフィスが都心のおしゃれな場所にある
- 電話した感じが良かった
等の理由で決めたものの、実際に相談を申し出た際、ホームページに掲載された住所とは違う住所に来るように言われる事が時折あります。
いざ、指示された住所に行ってみると、
ホームページには都心の綺麗なビルの写真が掲載されていたのに、実際に行った場所は少し離れた古い雑居ビルの一室だった
なんて話もあります。
もちろん、「たまたま住所が掲載されてた第一相談室が他のお客さん利用していて、自分は第二相談室へ案内された」可能性もありますが、お客さんからすれば「なんだかな~」って感じで不信感を持ってしまっても不思議ではないでしょう。
今のご時世、Googlemapのストリートビュー機能を使えば、その探偵事務所の入っているビルの写真やそこがどういった地域なのかぐらいは分かりますよね?
そして、「住所+バーチャルオフィス」というキーワードで検索してみれば、
その探偵事務所が「ちゃんと相談室を完備したオフィス」なのか「相談室等なく、住所だけ都心に借りただけ」なのかはわかると思います
その探偵事務所が行政処分を受けていないか調べる
3年以内という条件がありますが、各都道府県の警察署ホームページには「行政処分を受けた探偵事務所」名が掲載されています。
もし、自分が依頼しようと思っていた探偵事務所が行政処分を受けていたらどうしますか?
以上、