探偵の必需品とは?
現役時代、テレビに出演する際、制作サイドの方から
「なんか探偵っぽい七つ道具的なものを持ってきてください」
ってよく言わることがありました。
そんな時、私は決まって「ピンホールカメラ」内蔵のネクタイを持って行ってたのですが、探偵業界をあまり知らない人からすれば
「きっと調査には凄い機材を使っているはずだ」
って思っているんでしょうね。
一昔前なら
- 一眼レフ
- コンパクトカメラ
- メモ帳
- トランシーバーや無線機
- プリペイドカードの乗車券
- ボイスレコーダー
- 発信機・受信機
などなど、「色々とカバンに入れて調査に行ったな~」って思い出しますね。
既に、私が業界に入った時に「携帯電話」はありましたが、地下鉄ではつながりにくかったので、一時期PHSと携帯電話の2台持ちなんて時代もありました。
当時は、重たいズームレンズが付いた一眼レフを持ち歩くのが本当に苦痛で、ソニー「パスポートサイズのハンディカム」が登場した時には飛びついた記憶があります。いや~懐かしい。
それが今では
- ビデオカメラ
- アクションカム
- スマホ
- Suica等のICカード
- GPS端末
- 予備バッテリー類
- 時々、デジタル一眼レフ
等で、だいたいの調査はこなせるんですから時代が変わったと実感します。
そのうち
「スマホ1台で調査できる時代が来るのでは?」
とさえ思えてしまいます。
その他、探偵が調査に持っていくもの
はっきり言って、私はあまり荷物を持っていくのを好まない探偵だったので、上記の機材以外に持っていくとすれば、夜なら「暗視カメラ」、昼間なら「上着一枚」ぐらいでしょうか?
一般の方が聞けば、引いてしまうかもしれませんが
昼間の撮影ならビデオカメラで十分です
私も最初は「眼鏡」や「帽子」を用意していきましたが、次第に持っていかなくなりましたね…
理由は、そんな物無くても調査が出来るようになったからです。
しかし、探偵の中には
- 着替え
- カツラ
- お泊りセット
- 機材の充電器
- 水筒
- 帽子
- 食料
を「リュックいっぱい」に色んな道具持ってくる人がいて、私も何回かご一緒したことがありますが、合流直後に「その異様な出で立ち」に毎回引いていた記憶があります。
まぁ確かに「調査には何が起こるか分からない」部分もありますので、急遽
- 遠方に行く
- 泊りになる
ことも珍しい事ではありません。
しかし
探偵の基本は「あくまで目立たない」ことですから
パンパンのリュックサックは
逆に目立ちます
まだ車尾行なら社内に荷物を置いておけますが、徒歩の尾行で大荷物はヤバいでしょ?
まぁここまで用意してれば、少々ターゲットに姿を見られても着替えれば別人になれるのですが、
背負っている大きいリュックが同じなので意味が無いのでは?
と心の中で何度もツッコんだ記憶があります。
もちろん、
「探偵の調査について真剣に考えているんだろうな~」
って事は窺えますが、案の定「急遽、泊りになっても大丈夫」って装備で毎回現場に登場する探偵は、同業者にとって格好のネタになってましたね…
結果
その方は知らないうちに探偵を辞めていました
残念です。
しかし、定期的にこういった「変わった探偵」が登場するのも、個人的には探偵業での楽しみの一つでしたね。
ホントに色んな変わった人が入ってきては辞めていきましたから…
「探偵の七つ道具」の話から「変わった探偵」の話になってしまって申し訳ありません。