自分が素行調査されたら
もしも自分が素行調査されていると感じたら
そもそも、素行調査とは?
探偵が行なう素行調査は
- 配偶者の浮気調査
- 不正を働く社員の証拠集め
- 家族の行動確認
等で依頼されるのが一般的で、主に尾行と張り込みを使ってターゲットの「真実の行動」を暴くのが主な目的です。
もし、あなたが本当に素行調査のターゲットになっているのなら、ずばり
あなたの行動を不審に思っている人が周りにいる
事を意味します。
日常の中、ふとした瞬間に「あれっ」と思う場面というのは誰にでもあるものです。
しかし、「自分が尾行されている」って少しでも感じるような事があれば、正直ちょっと気持ち悪いですよね?
そして
「本当に尾行されているのか?」というのは、どうしても白黒付けておきたい
ポイントでもありますよね。
たとえ、やましい事がなくても
- 立ち寄り先
- 交友関係
- 趣味
を赤の他人に報告されているのなら「プライバシーの侵害だ!」と思うのが当たり前です。
ましてや、やましい事をしているなら尚更です。
事実、「配偶者の不倫の証拠が欲しい!」や「社員の不正を暴きたい!」といった依頼は
探偵社や興信所に寄せられる「代表的な相談」なのです
もし
- 自宅を出た時に、見慣れない車や人が立っている
- 同じ人がついて来ている
- なぜか妙に後ろからの足音が気になる
- 何かこの人、さっきも居たような…
- 自宅周辺で不審者の情報がある
- なにか視線を感じる
このような事が重なって起こってしまうと、「あなたが素行調査されている」可能性が極めて高くなるかもしれません。
中には「そんな奴はとっ捕まえて白状させてやる!」って威勢のいい方もいるでしょうが、多くの方は
「得体の知れない相手に声かけるなんて無理」
っていうのが本音でしょう。
では
もし、あなたが監視されているとしたら、
いったい誰があなたを見張っているのでしょうか?
探偵?ストーカー?警察?
あなたの素行を調査している者の正体
1.探偵
個人的には、これが1番多いような気がします。
現役時代の調査依頼の数を思い出すと、実に「多くの人」が素行調査の対象になっている事に改めて驚いきます。
それほど、多くの人の行動が「周りの人間に対して不安を与えている」ことの現れなのではないかと思ってしまいます。
もちろん、「問題のある行動」を取っているいないにもかかわらずです。
しかし、尾行者が探偵なら
「そういった事を感じさせる探偵」は探偵失格のような気がします
でも、長く探偵をやっていると、時々
- 妙に勘のいい人
- どうしても張り込みしづらい場所がある
- こちらの行動が裏目に出てニアミスが起こる
- 探偵とターゲットの相性が悪い
等の理由で、ターゲットに余計に姿をさらしてしまう事があったことも事実です。
でも、そういった場合は
- 相棒の探偵と位置を入れ替えて、前線から下がる
- チャンスを見つけて、他の探偵を交代する
ような事で解決できますので、以降「ターゲットが不審に思う」ような事は激減すると思います。
バレてしまうまで調査を続けるような探偵社や興信所は、よほど人材が不足しているか、未熟なのでは?と感じてしまいます。
そして、尾行者が探偵ではなかった場合は、さらに「恐怖」を感じてしまうでしょう。
2.ストーカー
これもよくありました。
最初は「最近、なんか尾行されているような気がするんです」と依頼者が言っていても、「元旦那が犯人なんじゃ…」とストーカー犯の正体に薄々気付いている事も少なくありません。
はっきりいって、ストーカー犯の割り出しは簡単。
探偵なら「依頼者を尾行している者」がいれば、すぐにその尾行に気付きます。
そういった場合は、証拠とストーカー犯の素性を割り出して警察に届け出たり、弁護士から書面で警告したりという対応になると思います。
3.警察
やっぱり世の中「悪いことをしている人」っているんですよね。
そういった人は、日々「自分が警察に行動を調べられる」ことを想定しています。
よくあるのが、繁華街で長時間の張り込みをしていると「兄ちゃん、警察か?」って尋ねられることがあります。
まぁ基本的に、警察の捜査に対する投入人員の数は「探偵とはケタ違い」ですので、なかなか警察の尾行の見破るのは難しいと思います。
- 怪しまれたらすぐに人員も車も交代
- 国家権力を使って一般人に張り込み場所を提供してもらう
正直、探偵の調査体制とは比べ物になりませんよね。
だから、善良な一般市民が警察に尾行されることは少ないでしょうし、もし尾行されてもなかなか気づきにくいと思います。
素行調査を撒く方法
「自分が素行調査された」と感じたら、やっぱり気持ち悪いので撒きたくなりますよね?
こんなこと書いたら「現役探偵」から多くのクレームが来そうなので、あまりストレートには書きませんが、尾行者を撒きたいなら「自分が尾行する立場」になればいいんですよ。
探偵の調査がバレやすい状況というのは
- 人通りが少ない場所や時間帯
- 駆け込み乗車
- ターゲットが信号無視した場合
- エレベーター
まだまだ他にもありますが、こういった状況は探偵も慎重に行動せざるを得ません。
上記リスクのような行動を何回もされては、1人の探偵で調査していれば勘付かれる可能性が高まります。
では
素行調査は「後ろ」にさえ気をつけていれば大丈夫か?
というと、必ずしもそうではありません。
素行調査は1人~2人でするとは限らないからです。
多くの探偵社や興信所では「1~2名」で尾行を行なうのが一般的ですが、依頼者の予算に余裕があるのなら、「3人4人」の探偵を使って素行調査を行なう事も珍しくはありません。
もちろん、最初から警戒心の強いターゲットに対して、少ない人員で調査に臨むことは皆無でしょう。
そんな4人の探偵が前後左右から、時には位置を入れ替え、あなたを四方から尾行していれば調査に気付くことは非常に困難になるでしょう。
あなたは数分前に真後ろを走っていた、車の車種を覚えていますか?
はっきりいって、探偵は「ただ闇雲に後ろをついて行ってる」わけではありません。
さらに調査の途中で、探偵が服装や髪型を変えるのも珍しい事ではありません。
また、対象者の心理や一つ一つの行動から、次の行動を予測して尾行していますので、必ずしもあなたの後ろに探偵が居るとも限りません。
はっきりいって、
プロの探偵なら、ターゲットに対して「自分が調査されてるかも」なんて、そうそう思わせません。
しかし、それでも不安に思うのでしたら
警察に飛び込む
という最終手段もあります。
「尾行者は特定できないけど、何かを感じるものがある」
そんな場合には、迷わず警察署に飛び込んでしまいましょう。
しかし、別に警察官に必ずしも相談する必要はありません。
もし、ターゲットが警察署に入ったのなら、尾行していた者は「あれっ」と思うでしょう。
これは
「警戒しているんだぞ!」という無言のプレッシャーになります
ので、結構お勧めの方法です。
あとは「時々、後ろを振り返る」
これでメンタルの弱い未熟な探偵なら、怖気づいてその後に見失ってくれるかもしれません。
しかし、もしも問題を解決したいのなら
探偵に「尾行者を特定してもらう」のが解決策です
以上
元探偵なりに「素行調査された場合」について、個人的な意見を述べてみました。