浮気調査が失敗する理由
まず「浮気調査が失敗した」って聞くと、多くの一般の方は「ターゲットに調査がバレる」事と思い浮かべるでしょうが、そもそもバレるまで調査を続けてしまうような者を探偵と呼んではいけないと思います。
それほど
浮気調査で「ターゲットに気付かれる」という結果はあってはならない
事です。
もし調査がバレてしまったなら
- 未熟な者が尾行や張り込みを行なった
- ターゲットの警戒心が元々強かった
- 依頼者の誤った行動を取った
などの理由がほとんどだと思います。
探偵もどきが「ターゲットが警戒している」ことに気付かず、強引に尾行した結果、調査露見してしまう話は今も昔もよくある話です。
また、利口なターゲットが未熟な探偵の一枚上手を行き、まんまとターゲットの罠にハマって警察に連れて行かれる…なんて話も時折耳しますし、私自身も探偵になりたての時に一度「ターゲットに追いかけられた」経験があります(汗
ハッキリ言ってしまうと、ターゲットに浮気調査していることがバレてしまうと、
その後の調査自体が非常にやりづらくなってしまいます
バレる事が「赤信号」なら、いくらターゲットに警戒心を与えても「黄色信号」程度の止めておかないと、依頼者にとっても探偵にとっても、その後の浮気調査に悪影響が出ることは避けられません。
だから、ターゲットが調査中に少しでも不審に思われたのなら、少し日にちを開けてしまえば
「あっ気のせいだったんだな」
と勝手に結論付けてくれることが多いですし、シチュエーションによっては探偵が身を晒さざるを得ないケースもゼロではありません。
反対に完全に調査がバレてしまうと
たとえ何人の探偵を投入しても、まともな調査にならない
なんて事も起こり得ます。
ターゲットを失う
そうなんです。
みなさんが「調査がバレる」の次に思い浮かべるのは、「ターゲットを見失ってしまう」事ではないでしょうか。
ただ単に
「調査スキルが足りないせいで、ターゲットを見失ってしまう」
のは置いておいて、探偵の技術も申し分ないにもかかわらずターゲットを見失ってしまう事が時折あります。
ターゲットがタクシーに乗ったのに、探偵のタクシーが捕まらない
東京や大阪などの都心ならあまり起こらない失敗も、場所が変われば失敗が多発する場合があります
地方の駅や深夜など、「尾行相手がタクシーに乗ったのに、こちらの乗るタクシーが捕まらない、来ない」という事態に陥ることが時折あります。
場所によっては、ターゲットがタクシーに乗りそうなら、こちらが先にタクシーを捕まえてしまうという対応も出来ますが、利用客の少ない駅などではこういった事が特に起こりやすいと言えます。
これを「探偵の失敗」にするのは少し可哀そうな気がします。
徒歩で移動していたターゲットの元に、浮気相手が車で迎えに来た
こういったリスクをお客さんに説明している探偵事務所が、どの程度存在しているかは分かりませんが、こういうケースは浮気調査では珍しくはありません。
たとえば、浮気相手の自宅を割り出すために徒歩で尾行していた場合、浮気相手が最寄り駅から自転車やバイク乗り換える、または家族が車で迎えに来ていたなんてケースは普通にあります。
そんな時は、どうするか?
タクシーが無ければ、走るんです。
もちろん、自転車に乗り換えたターゲットを走って自宅を割り出すなんて事は日常茶飯事なんです。
でも、あまりに長期距離を走って追いかけるのは無理がありますので、そういった場合は見失うこともあります。
基本的に、想定していた移動手段が「途中から変わってしまう」と見失う危険が高まります。
依頼者が自分で調査した事を隠していた
これも時々あります。
というか最近増えているようです。
GPSがメジャーな代物になった現代であっても、最も欲しい「浮気の証拠」というものは「浮気現場に行って撮影する」必要があります。
結果、探偵の調査費用は高いから、自分で浮気の証拠を撮ってやろうって思うんでしょうね…
「旦那さんに気付かれるのが怖いくて、なかなか上手く尾行できなかった」ならまだいいのですが、執念でどこまでも旦那さんを尾行していき、逆に旦那さんに怪しまれてしまうケースです。
夫婦なんですから、少々距離が離れても「背かっこ」や「歩き方」分かるんでしょうが、それは尾行された旦那さんも同様です。
そういった事を契約時にお話されず、いざ調査を開始してみると、
「どうも、警戒しているな~」
ってターゲットが時々いるのです。
ご自身で浮気調査されるのは自由ですが、もし何かあった場合は包み隠さず探偵事務所側に伝える事が調査成功の近道なのではと考えます。
ハッキリ言って、それなりに経験を積んだ探偵なら「ターゲットが警戒しているか否か」は尾行してみればすぐにわかりますので、つまらない隠し事は探偵社や興信所との無用なトラブルにも発展しかねませんので、最初から正直に話される方が賢明だと思います。
調査の契約書がターゲットに見つかってしまった
私の勤めていた探偵事務所では、ご契約時に「調査契約書」や「領収書」の取り扱いをお客さんに注意していたのですが、
「あっ大丈夫です、大丈夫です。主人は私には興味ないので…」
って方に限って「契約書」、「領収書」や「探偵事務所の名刺」が早々にターゲットに見つかってしまい、泣く泣く調査をキャンセルされるお客さんが年間で数名おられました。
その他では、
パソコンの検索履歴など
も気を付けた方が良いと思います。
奥さんが旦那さんの行動を不審に思うように、旦那さんも奥さんの行動を不審に思うことも特別珍しい事ではありません。
もし、ご家族とパソコンを共有されているなら、検索履歴は消去されるかご自身のスマホから探偵を探された方がいいでしょう。
特に調査依頼後の依頼者は「自分では冷静でいる」つもりもで、親しい人からは「なんか変」って感じに映るそうです。
せっかく決して安くはない費用を支払うのですから、依頼者側にもある程度の緊張感を持ってもらうべきだと思います。