ストーカーと探偵との闘い
探偵社や興信所と言えば「毎日、浮気調査してる」イメージをお持ちかもしれませんが、探偵業務には様々な内容があります。
もちろん、ストーカー調査もその一つで、嫌がらせ調査同様「被害の証拠撮影+犯人割り出し」は「尾行」や「張り込み」と並んで探偵の基本だと言えます。
ストーカー被害と聞くと、もっぱら「探偵がストーカー犯を捕まえる」イメージをされる方もいるでしょうが、決して「それだけ」が探偵とストーカーの接点ではありません。
ストーカーと探偵の関わる時は、大きく分けて2つ
ストーカーの証拠収集と犯人割り出し
王道ですね。
上でも述べましたが、まさに探偵が「正義の味方」になれる業務です。
被害者からの依頼で、ストーカーの犯行の証拠を押さえたり、ストーカー犯の割り出しが探偵業務でも割とメジャーな業務です。
反対に、未熟な探偵が下手くそな尾行をすると、ターゲットからストーカー扱いされることもありますが、本当に手慣れたストーカーなら下手な探偵よりも尾行が上手いことも珍しくはありません。
何事も「極める」というのは凄いことで、探偵が中途半端な尾行したならすぐさま尾行を察知して、その日のストーキングを切り上げるような切れ者までいました。
調査依頼してくるストーカー
そう、ストーカーと思われる方が調査を依頼してくる事が結構あります。
- 彼女の勤務先や自宅を知りたい
- 彼女の現在の居場所が知りたい
っていうものから、「私、俳優の〇〇の彼女で、最近自宅に帰ってないようで居場所を探してください。」なんて異常な追っかけファンまでいました。
しかし、ある程度経験がある探偵なら、相手の話を少し聞けば「こいつ、おかしいな…」となるんですが、決まって
- 「彼女です」
- 「婚約者です」
- 「恋人です」
って言いきります。
しかし、どう見てもターゲットと釣り合っていない事が多く
「お前ストーカーだろ!さっさと帰れ!!」
なんて間違っても言えませんので、やんわりとお断りする事が多いですね。
だって、たまに見ますよね?
「探偵が割り出したターゲットの自宅に、ストーカーが乗り込んで殺してしまった」
的なニュースを。
中には、目先のお金に目がくらみ、渋々そのような依頼を受けてしまう探偵社や興信所もあるようですが、そんなだからいつまでたってもの探偵の社会的地位が上がらないんでしょうね…
結構多い「元旦那」からの依頼
ストーカーに次いで「おかしな依頼」をしてくるのが「元旦那」と名乗る男性です。
「そいつもストーカーだろ!」と言われるかもしれませんが、結構ターゲットの個人的な情報を知っている事が多いので「元旦那さん」の可能性が高いと思います。
ですが、
依頼内容が「現在の居場所を知りたい」となると、怖いので基本的にお断りしていました。
確認を取ったわけではありませんが、そういった相談者に限って「DV臭」がしたりするんですよね…
皆さんも「探偵を悪用」するような事はやめましょうね。
はっきり言って、事件になって警察に調書を取られるのって異常に時間がかかりますので、可能なら避けたいです。