探偵の張り込み|その辛さ、難しさ|新人探偵が辞める理由も張り込みが嫌だから? | 探偵・興信所の選び方|20年の経験を持つ元探偵ならではの選び方とは
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探偵の張り込み|その辛さ、難しさ|新人探偵が辞める理由も張り込みが辛いから?

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探偵の張り込み探偵の裏話
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探偵の張り込みの難しさ

「探偵の張り込み」といったら、

  • 近くに停めた車の中から
  • ターゲットの向かい側のマンションの一室から
  • たまたまあった喫茶店の中から
  • 協力者の自宅の敷地から

って感じで

いかにも楽して張り込んでいるように思っている方も少なくないかもしれませんが、車で張り込みできる場所なんて限られていますし、「マンションの一室って誰が貸してくれるんだ?」ってテレビに突っ込みを入れた探偵も少なくないでしょう。

じゃあ、どうするのか?

路上で「突っ立って」張り込みするんですね

そう、

探偵の調査中に「都合の良い張り込み場所」も「心優しい協力者」も滅多に現れません。

さらには

  • ターゲットに気付かれてはダメ
  • 周辺の住人に怪しまれてもダメ
  • いつでも尾行に移れるように準備しておく

なんて感じで、探偵の張り込みは探偵業務でも1番辛いのではないかと思います。
そして、新人探偵が辞めていく原因の8割以上が張り込みだと言われています。(たぶん)

おそらく、長時間ジッとしていると「イィッ―」ってなる人には難しいと思います。

実際、私自身、調査開始1時間で

「僕、この仕事無理です」

と言って、社長に電話した後、スタスタと帰っていった無責任な奴もいました。

中には、調査が終わって深夜に事務所に来て、置手紙(辞表)を残して辞めていった新人もいます。

しかし、そんな人たちを一方的に攻めることも出来ません。

たとえ優秀なベテラン探偵であっても

「張り込み自体が不可能な場所」があるのも事実

  • 閑静な住宅街
  • 人が1人やっと通れるような路地
  • 高級マンション内

など、「人が立っていること自体が許されない場所」や「目立ってしまう場所」があるのもご理解いただけると思います。

そういった場所での張り込みは「しない」か「警戒されるのを覚悟して張り込む」のどちらかしかありません。

近年の防犯意識の高まりにより、いくら頑張って張り込みをしていても「周辺住人が警察に通報する」ことは珍しいことではありません。

事実、通り過ぎていくものは大して目立ちませんが、どうしても

その場にとどまっているものは、人間であっても車であっても目立ってしまします

まぁそんな難しい状況を乗り越えて、お客さんの望む結果をお届けするのが「探偵の腕の見せ所」だったりするんですがね…

張り込み中に警察が来た、どうする?

探偵の張り込み

前にも書きましたが、最近は「防犯を意識した街づくり」や「住人の防犯意識の高まり」によって、なかなか張り込むことが難しくなったことは間違いありません。

そんな場所で下手な張り込みをしていると、決まって現れる人たちがいます。

そう、警察の方ですね…

ここではっきり言える事は、

「警察も来たくて来たわけではない」

という事です

周辺の住人が「不審者がいる」「不審車両が停まっている」と通報があれば、警察の方も現地に出向いて確認しないわけにはいかないのです。

こういった場合は、下手にウソをつくよりも

身分証明書や名刺を提示して、正直に調査中である事を伝える

それで大抵は警察の方も退散してくれます。

こういった場合は、下手にウソをつくよりも「正直に話すこと」です。

  • 「いや~ちょっと人を待っていて~」
  • 「車が故障して、知り合いの車屋を待ってるんです」

なんていい加減な言い訳をすると、警察も「ムムムッ」となって、余計な職務質問や所持品検査に発展することになって、余計に周りから目立ってしまいます。

もちろん、「正直に」といっても

〇〇さんの奥さんの浮気調査中です

まで馬鹿正直に答える必要はありません。

もちろん、調査車輛が他の車輌の通行の邪魔になっていれば、移動を求められるかもしれませんが、逮捕されたり警察に連行されるような事はまずありません。

基本的に、張り込み中に警察が来るのは住宅街が一般的で、街中で張り込んでいて警察が来たなんて話はあまり聞きません。

ドラマや小説では、

「張り込み中に警察が来て、職務質問を受ける」

ような場面はないかもしれませんが、実際の調査では張り込み場所によっては珍しい事ではありません。

運動不足の原因にもなる張り込み

デブの探偵がいない理由

探偵の張り込みといえば「あんパンに牛乳」

と思い浮かべる方も少なくありませんが、ターゲットが1時間程度立ち寄った場所で「探偵が何か食料を買い出しに行く」なんてことは少ないでしょう。

しかし、張り込みの時間が長くなってくると、たとえ探偵であっても「空腹」は感じます。

ここで張り込み中に「よく食べる探偵」と「あまり食べない探偵」に分かれるのは置いておいて、共通して陥るのは「運動不足」です。

「徒歩尾行⇒立ち張り(立って張り込み)⇒徒歩尾行」みたいな調査内容ならそれなりの運動量になりますが、「車尾行⇒車内で張り込み⇒車尾行」のような内容なら運動不足は免れません。

案件によっては

1日、張り込みだけで終わってしまった

という案件も決して珍しくはありません。

  • それなりに食べる
  • 長時間ジッとしている
  • 歩いても数十メートル

となると運動不足になるのが普通ですよね?

そんな件が続けばどうなるのか?

久しぶりの尾行が身体にこたえる

という事でしょうか。

「食って動かないんじゃ太るんじゃ…」って思う方もいるでしょうが、少なくても私の周りでは

デブの探偵はいませんでした

私の勤めていた探偵事務所や周りの同業者限定のお話になりますが、やはり

  • 太っている人が入社してくる
  • 探偵業界に入って太った

って人は見なかったですね。
「太っている方が探偵を志す」ことは少なく、「探偵業務をやっていると不思議と太らない」ってことなのでしょうか。

私はというと、探偵を辞めて「6kg」太りました…
(もちろん、科学的根拠はありません)

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