屋外での張り込みは予想以上に寒い
最近、繰り返しやってくる台風の影響か、雨が降るたびに秋に近づき、けっこう夜は冷えるようになってきましたよね。
そう、探偵にとっては真夏とはまた違った「張り込みが嫌な季節」がやってまいります。
気温の高さ、低さは探偵の「大敵」
もちろん、車の中でエンジンをかけて張り込みが出来るなら苦労はないのですが、世の中そんな都合よくないのは20年間の調査経験で嫌というほど味わいました。
真冬の屋外での張り込みや車内でエンジンを切っての張り込みは、かなり探偵の体力をを消耗させます。
かと言って、バカみたいに厚着した服装をしていては、周りから浮いてしまうので、結構真冬は辛い部分があります。
街角でガタガタ寒さに震えてずっと立ち止まる人を見かけたら、皆さん不思議に思いますよね?
それ探偵かもしれませんよ。
「喫茶店とかに入って張り込めばいいのに…」って思うかもしれませんが、
調査中、そんな都合よく寒さを凌げるお店はない
ドラマだったら、エンジンをかけた車から張り込んだり、喫茶店からカッコ良く張り込んだりする場面が多いですが、経験上そんな都合よく喫茶店はありませんし、あったとしても「ベストポジション」で張り込みできる席は空いてなかったりするんですよ。
温かさを求めて買ったHOT缶コーヒーも数十分でCOLDになります
探偵の寒さ対策
温かい飲み物を飲む
確かに温まります。
が、温もるのは一瞬です。
そして、その後にやってくるのは「尿意」です。
飲み過ぎは厳禁です。
ヒートテック系で寒さ対策
様々な分野の方に評価されているユニクロ社の「ヒートテック」。
探偵業界での愛用者は多いと思います。
しかし、ヒートテック系の肌着全てに言える事ですが、一般の人向けの商品であって「探偵向け」の商品ではない。
そんな探偵たちが次に目を向けるのが「登山用品」なのです。
登山用品で寒さ対策
確かに登山を想定しているだけあって、とても暖かいです。
が、お値段の方が高いのが難点で、私も1着しか買ったことがありません。
高いんですが、暖かい。悩ましいですね…
ミズノ系の肌着で寒さ対策
やはり、登山系の肌着は暖かいんですが、尾行で歩いたり電車に乗ると、少し熱いです。
電車に乗ると。汗が出てくる事もあります。
わがままですね、人間って。
そこで、私が現役時代に愛用していたのがスポーツメーカー「ミズノ」のプレサーモエブリプラス。
正直に言うと、そこまで「暖かいな~」って感じではなかったのですが、でも「寒くもない」ってのが感想で、「温かさは感じないけど、寒さを感じない」って不思議な感じでした。
結構、私は汗っかきだったのですが、脇汗や背中の汗が「すぐに乾く」ってのも気に入っていたポイントです。
プライベートでも着る機会が多いので、個人的にはおすすめです。
養命酒を飲み続ける
養命酒って「冷え性に効く」って言われていますが、私もその効果を体感した人の中の一人です。
私が20代の時は、夏場でも手足の先が冷たかったのが、1年程度養命酒を飲み続けると冷え性は治り、冬場の張り込みでも手足の冷たさがかなりマシになったような気がします。(個人の意見です)
寒さ対策にはあまりならないかもしれませんが、冷え性にはバッチリ効果があるのが養命酒だと思います。
探偵が行なった寒さ対策の結論
まぁ色々書きましたが、「探偵の張り込み」という特殊な環境下で優れた防寒性能の服は「登山用品」しかないってのが感想です。
エンジンを切った車の中なら毛布等で防寒できるのですが、やはり屋外での長時間の張り込みを「快適に」且つ「スタイリッシュ」に過ごせる防寒着は無いのでしょう。
結論としては、その現場に合わせて「尾行メインの現場」ならやや薄着、「張り込みメインの現場」なら厚着していくという対策しかできないのが実情です。
また、最近では「電熱ウェア」なる、バッテリーを搭載して発熱するウェアも出てきています。
とは言え、経験上「寒さ」は足元から来るので、足元させ防寒できていれば何とかなる部分もありますので、工事現場の誘導員やバイク乗りの方は電熱インナーパンツなるものをお試しになるのもいいかもしれません。
また、私が10年以上愛用した、桐灰化学の「脚の冷えない不思議なくつ下」はおすすめです。(少し蒸れますが…)