探偵といえば浮気調査?
一般の方もそう思われている方は、決して少なくないのではないでしょうか。
事実、浮気調査は探偵にとって重要な調査になります。
「探偵業の業務適正化に関する法律」が出来てしまった現代の探偵業界では、結構できる調査が限られています。
その中でも
堂々と出来るのが「浮気調査にぐらいしかなくなってしまった」
というのが正解かもしれませんね。
(もちろん、ターゲットにバレちゃダメですが…)
そして、浮気調査は「探偵の基本」、尾行、張り込み、そして撮影能力があれば可能なので、浮気調査の依頼ができない探偵社や興信所は無いといっても過言ではないでしょう。
「結婚調査や企業調査はできなくても、浮気調査だけはできる」
って探偵社や興信所は多いと思います。
それぐらい「基本の調査」になりますので、探偵にとっては簡単な部類に入る調査です。
浮気調査とは、不貞行為の証拠収集
探偵に頼んでまで不貞の証拠が欲しいのですから、お客さんは生半可な理由ではなく、真剣に「不貞行為の証拠」を必要としています。
多くは、「慰謝料の請求」や「有利に離婚するため」などが理由です。
不貞行為の証拠も
飲み屋のオネーチャンと2人でご飯食べてました
では、到底慰謝料なんて請求できません。
まぁ請求自体は出来たとしても、もちろん認められません。
これには、法律で決められた不貞行為の証拠を用意する必要があるのです。
よく言われていますよね
「ラブホテルへの出入り」や「浮気相手の家に泊まる」場面の写真や映像が代表的な浮気の証拠といわれています
慰謝料請求で「ピン」ときた人もいるとは思いますが、浮気調査にはもう一つ大切な目的があります。
浮気相手の特定
不貞の証拠が撮れた後、それをお客さんに報告すると、次にお客さんが気になるのは
その浮気相手が「どんな女なのか?」
ってところです。
自分の旦那を寝取ったのは「どんな奴だ!?」って感じで、浮気相手が「自分の知る人物」であった場合には、依頼者の怒りも頂点に達します。
そして、不思議と多いのが
浮気相手の容姿は依頼者に劣ることが非常に多い
ことでしょうか。
「いや、奥さんの方が断然綺麗でしょ!?」って浮気相手を、私も現役時代に何度も目撃してきました。
この部分で、ある程度「男が女性に居心地の良さを求めている」って事を何度も感じました。
まぁ冗談は置いておいて
ただ不貞行為の証拠を撮影しただけでは、旦那さんに慰謝料を請求できても、憎き浮気相手にまで慰謝料は請求はできません。
だって、請求する相手が「どこの誰なのか?」分からないと、例え優秀な弁護士の先生でも慰謝料を請求するのは無理です。
そう
浮気調査のもう一つの目的は、浮気相手の素性を判明させること
慰謝料請求も「どこの?」「誰か?」まで判明させて、初めて請求出来ることを覚えておいてください。
探偵にとって最も大切な調査、浮気調査。
「不貞行為の証拠撮影」と「浮気相手の割り出し」の2つが大きな目的なのです。
探偵の浮気調査方法
1.張り込み
基本的に、勤務先であったり自宅であったり「ターゲット」が確実に居るであろう場所から調査は開始されます。
依頼者に指定された時間から、その場所で張り込みを開始し、ターゲットがその場所から動き出すのを待ちます。
もちろん、ターゲットに動きがある前に「周辺住人」や「ターゲットの同僚」に怪しまれては話にならないので、ただターゲットの出入り以外にも気を付けないことはあります。
「ターゲットが出てきたのに気付かない」って事にならないように、正面玄関以外にも出入りが可能な出入口がないかどうかも下見の段階で確認しておく必要があります。
2.尾行
調査開始場所からターゲットが動き出せば、お待ちかねの尾行の開始です。
「ターゲットが出てきたのに気付かないヘボ探偵」は論外として、普通の探偵ならターゲットが動き出せば尾行を開始します。
浮気調査は「必ずしも調査日に浮気する保証がない」ことが多いので、尾行を行ないながらターゲットの行動をよく観察します。
長年、探偵をやってれば「今日は何かあるな」って具合に、ターゲットの行動から何かを感じることも少なくありません。
3.浮気相手との合流
もし、ターゲットが浮気相手と目される異性と接触したのなら、現場は一気に緊張感が高まります。
- どこで合流したのか?
- どんな異性か?
- 2人の親密さ
等の確認を行いながら2人の尾行を行ないます。
もちろん、2人の顔がわかるような撮影をするのは言うまでもありません。
4.浮気の証拠を撮影する
2人がラブホテルを利用するなら、その証拠を撮影します。
尾行中同様、2人の顔がわかるように撮影しなければ証拠の意味がありません。
まさに「この時のために辛い張り込みと尾行をしてきた」って感じで探偵の力の見せ所になるでしょう。
5.浮気相手の素性を判明させる
一般的な探偵事務所なら「せっかく浮気相手と接触した」ならば、この機会に「浮気相手の素性を判明させておこう」と考えるのが普通です。
調査日に不貞行為を働いたかどうかは置いておいて、接触した異性が「浮気相手の可能性が高い」ならば、ターゲットと別れた後はその異性の尾行を行ないます。
「浮気してないなら自宅割り出さなくてもいいんじゃね?」って思われるかもしれませんが、探偵の調査には「保証」がありません。
実際、浮気した日に浮気相手の自宅を割り出そうとしたとして、絶対に浮気相手を見失わない保証はありませんから。
って事で、だいたいの探偵社や興信所なら「浮気相手でほぼほぼ間違いないな」となったら、その日に浮気してようがいまいが「できる時にやっておく」ことを選択すると思います。
以上が一般的な「探偵が行なう浮気調査の流れ」です。
少しは参考になりましたでしょうか。