証拠とは?
現役時代、多くの方が「様々な証拠」を求めて探偵事務所を訪れるのを目撃してきました。
まず
ほとんどの方はご存知だとは思いますが、
「証拠(英語でevidence)とは、ある命題の真偽や存否を判断する根拠となるもの」とWikipediaで説明されています。
そもそも
なぜ、これほど「証拠!」「証拠!!」と言われる現代になってのででょうか?
証拠が無ければ、苦しい言い訳でも逃げられる
たとえば、旦那さんのスーツから怪しい「2名で食事をした」という高級レストランの領収書が出てきたらどうでしょう?
厳密に言うと、領収書では証拠とは呼べませんが、奥さんなら「2人って誰と行ったの?」と旦那さんを問い詰めることぐらいはできるでしょう。
しかし「2人で高級レストランで食事をしたこと」はほぼ間違いないにしても、さすがに「誰と」までは旦那さんともう一人の当事者にしかわかりません。
そう、「2人で高級レストランに行った事」は否定できなくても、「誰と行ったか」は自由に偽れるのです。領収書には「誰と行った」までは書いてませんからね。
言ってみれば、レストランの領収書だって
〇月〇〇日に2人で食事をした証拠にはなり得るのです
しかし、食事の相手がわからない以上(旦那さんはわかっていますが)、「異性と食事をした」という証拠にはならないので、その点では証拠としては不十分なのです。
夫婦の不倫疑惑に限らず、様々なトラブルで相手を追求できなかった方がいます
- ご近所トラブルの末、隣人から嫌がらせを受けているっぽい
- 店内の在庫から商品が無くなる
- 不正を行なっている噂が絶えない社員がいる
- 元旦那からストーカまがいの行為を受けている
など、「犯人はこいつだろう」って事でほぼ間違いのに、肝心のその証拠が無い。
そんな歯痒い思いをしている方も決して少なくはないと思います。
そして、その被害者の一部の「多額な損害を受けた」や「絶対に許せない」って方が探偵社や興信所に相談に行かれるのでしょう。
証拠があれば、あなたは強くなる
しかし、上記のレストランの領収書にプラスして
「旦那さんと女性が楽し気に食事をしている」写真が1枚あったら
どうでしょう?
もちろん、その領収書と同じ日付の写真です。
さらに、当日旦那さんは終電で帰宅しましたが、食事をしていたのは20時ごろです。
食事後の「3~4時間何をしていたのか?」と尋ねても、「その女性とは別れて、友人と飲みに行っていた」と言われれば、それ以上は追求できないのではありませんか?
そこで更に
旦那さんと女性がホテルへ出入りする写真があったら
どうでしょうか?
すでに、これほどの写真があるのなら「酔って気分が悪くなったから2人で休んでいた」なんて言い訳は通用しなくなるほどの証拠になっています。
もし、その証拠を旦那さんが覆そうと思うなら、ホテルに滞在している間、部屋の中でカメラを回し続けて
「一切、肉体関係やそれらに類する行為はしていない」って証拠映像を提出しなければ勝てないでしょう
世間的には「ラブホテル=そういう行為をする場所」と認識されているので、「ただ休んでいた」のような言い訳だけでは、ホテルの出入りする写真には打ち勝てません。
決定的な証拠は「言い訳」を許さない
証拠の使い道は「防衛」「攻撃」なんでもあり
そもそも「浮気相手とホテルへ行った」って証拠がある時点で、もうどこでだって言い訳は通用しません。
更には、怪しいレストランの領収書程度では難しかった慰謝料請求が、確固たる証拠があることにより可能になってきます。
もちろん、夫婦関係の場合「有責配偶者からは離婚を申し立てられない」というのもありますので、旦那さんは
- あなたにも許してもらえない
- 離婚して浮気相手の元にも行けない
ような半殺しのような状態で結婚生活を送らなければなりません。
反対に、あなたは旦那さんの弱みを握ったまま
- 旦那さんと浮気相手に慰謝料請求をして離婚
- 旦那さんと浮気相手に慰謝料請求をして結婚生活を続ける
- 浮気相手にのみ慰謝料請求する
- 一生尻に敷く
といった感じで
証拠がある事で、多くの選択肢の中から選ぶことができるようになります
もちろん、浮気の証拠が手に入ったからといって、すぐに離婚や慰謝料請求を考える必要もありません。
何事もそうですが、選択肢が「これしかない」ってよりも「〇〇もできるし、△△って方法もある」では心の余裕も違ってきますよね?
何よりも「主導権が自分にある」ことの安心を感じるはずです。
証拠は「武器」。使い方はあなた次第
もちろん、武器ですから「すぐに撃ち殺しても」結構ですし、武器を使って「何かを要求」しても構いません。
撃たれたくなかったら、金を出せってね。
でも、反対に言えば「証拠が無ければ、何も言えない」って事なんですがね…